損切り後の行動が重要、トレードは一期一会の精神で

FXでは損切りが生き残りのために重要ですが、実は損切りの後の行動も重要です。損切りの後で失った資金を取り返そうと、ルール無視のトレードをやってしまいがちです。トレードは一期一会の精神で、一回一回勝負をつけるべきです。

損切りの後の行動でパフォーマンスが大きく変わるFX

損切りができて一人前、といわれるFXですが、実は損切りの後の行動も非常に重要です。裁量であれEAやシステムトレードであれ、損切りで資金が減るのは嫌なものです。まして損切りが続けば、気が滅入ってしまいます。

そこで、よし取り返してやろう、と思うのが人情です。裁量トレードの場合は、無意識に2倍のロットで再度同じ方向にエントリーするケースがあります。またEAやシステムトレードをしているにも関わらず、連敗の後に裁量トレードで取り返そうとしてルール外のトレードを行う投資家も少なからずいます。

うまくいって取り返すことができても、それは一時的です。その行為に味をしめて、2度3度と同じ行為を繰り返し、いつか大きな損失の計上を余儀なくされます。

トレードは一期一会の世界であり、利益確定でも損切りでも一回勝負が付いたらその勝負は勝ち負け関係なく気分を切り替える必要があります。それができないと“取り返そう”と思い、ルール無視のトレードを行うなどで、結局損切りできないのと同じ状況を招きます。

FXトレードでは、どうしても持っているポジションの損益が気になります。時折チェックするのは構いませんが、損切りが近い時にチェックすると、損切りの場面で出くわすことになります。そして損切りの現場を見て、取り返そう、と思いルール無視のトレードをやってしまいます。

よって決済注文（損切り・利益確定）を入れたら損益が確定するまでPCやスマホを見ない、というのも有効な方法です。さすがにホッタラカシという訳にはいきませんが、1日1～3回程度にチャートを見る時間を絞ることで、損切りの後に無駄なポジションを取るリスクを抑えることができます。

損切りで失った資金は誰しも取り返したいと思うものです。しかしトレードは一期一会の精神が大切。損切りを行った後は一旦深呼吸をして、ルール無視のトレードに手を出さぬようご注意ください。

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