システムトレードについて簡単に基本的な内容を解説します。裁量トレードと異なり、専用のツールを使いこなす必要がありますが、ルールに基づくトレードがなされるため初心者でも脱線=大きな損失を計上しにくい特徴があります。
システムトレードとは
システムトレードとは、事前に決められたルールに基づいて機械的そして継続的に取引を行う投資方法です。特に海外で人気の高い状態にあります。
取引の対象は為替市場、先物市場、株式市場と様々ですが、国内では為替市場においてシステムトレードの利用が多く行われています。
システムトレードを行うためには専用ツールが必要
通常の裁量トレードであれば、FX会社や証券会社等に口座を開設することですぐに取引ができます。一方でシステムトレードを行うには独自のツールが必要です。為替取引ではMT4(Meta Trader4)と呼ばれるシステムトレード用ツールが知られています。しかし国内でシステムトレードを提供するFX会社には、独自のツールを提供する会社も存在します。また少ないながらも、国内で株式や先物のシステムトレードが可能なツールを提供する企業も存在します。
いずれにしてもシステムトレードを行うためには、システムトレードを行うためのツールを使いこなす必要があります。
ルールに基づくトレードであり脱線しにくい
裁量トレードの場合、事前に決めた損切りルールを守ることができず、気付いた時には大きな含み損を抱えるケースが少なくありません。一方でシステムトレードはルールに基づくトレードがなされるため、事前に決めた損切りルールが守れずに含み損が膨らむ事態は発生しません(大きい損切りを前提とするルールは別問題)。
よって初心者であっても、大きな損失を計上する脱線事故は発生しにくいといえます。裁量トレードでは損切りができず、結果的に大きな損失を計上して退場を余儀なくされる投資家が少なくありません。システムトレードなら設定さえ間違えなければ、一気に大きな損失を計上して退場が迫られる可能性は低いといえるでしょう。
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